趣味で木のおもちゃを作る「スーパーおじいちゃん」山尾公一さん。 ニッポン的なモノを作る、あるいは、ニッポンを守り表現する…そんな人たちと、和らぎや店主、前田の対談企画です。第6回は、木を素材に数々のおもちゃを作る山尾さんにお話を伺いました。私、前田は山尾さんのことを「スーパーおじいちゃん」 と呼んでいます。
モノを大切に使いたいからムダなものはいっさいないんですよ。要らないものは買わない。1度買ったものは大切にするからでしょう。
遊びです。他人がつくらないものをつくりたいっていうのがあって、どうすれば思い通りの動きになるのかって、図面を書きながら楽しんでるんですよ。あとは、さっきも言いましたけど、探究心。単純に「これどうなっているんかなあ」というのを考えるのが好きなんです。
そうそう、そういう意味ではいまどきの子供たちは恵まれすぎている。私はハングリーに育ったので特別そう思うのかもしれませんが、逆に今の環境を可愛そうに思うこともありますよ。応用力がなくなってしまいますからね。例えば、このおもちゃのこの部分。歯車の部分を見ないで、このおもちゃの動きだけを見るんです。そうしたら、「え?どうして?」って思うでしょ? それから、考えるんですよ。このボタンを押したらミサイルがでる、そういうのじゃなくって、この中はどうなってるんだろうってね。
こわれたら買い換えるんじゃなく、修理する。工夫する。ネットでなんでも買えるのはありがたいんだけど、ものづくりがあって、配達のお兄さんがいて…そんなところまで考えるといろんなものに感謝できますよね。和らぎやさんの畳は、前田さんたちの熱心な活動、生産者の努力を伝え、それを丁寧に仕上げて納品する、そんなところを理解してみなさんが注文されているんじゃないですか。私もそうでしたから。
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